透明でくにゃくにゃしたブログ

存在しない同人サークル

コーヒーについて

冬場*1は日に30杯のコーヒーを飲むことは前の記事でも書いた(書いたっけ?)。内訳としてはほぼ9割9分がネスカフェゴールドブレンドで、あとはごく稀にマキシムのなんか、いちばん普通のやつ。それを目分量でだいたいスプーン3杯分ぐらいをガバっと瓶からダイレクトにマグカップに投入し、熱湯を注ぐだけ。基本的には何も入れず、そのままブラックで飲む。たまに気分を変えたいときは牛乳だけ入れて無糖カフェオレにしたり、低血糖低血糖ではないらしいが、じゃあなんなんだ?)でふらふらしてきたら、さらに砂糖を入れて甘いカフェオレを飲む。月に一度あるかないかぐらいですが。

外出(週に数回、徒歩2分のコンビニに行くこと)したときなどは缶コーヒーを買う。私は缶コーヒーをコーヒーと思っていないので、「基本的にブラック」というルールは缶コーヒーには適用されず、むしろクソ甘そうなやつをデザート感覚で買う場合が多い。「微糖」と書かれている缶コーヒーにはほぼ確実に人工甘味料が入っているので買わない。核兵器人工甘味料、そしてカスタムメイド3D2は人類が生み出した三大悪と言われている。新商品や見たことのない缶コーヒーがあれば必ず買う。そして二度と買わないことが多い。甘い缶コーヒーはホットだと冬場*1はさらに腹に沁みるのでいいんだけど、その代わりに冷めると悲惨だ。ホットの缶コーヒーは冷めた途端になんか、デキストリン?とかその他のなんかよくわからん添加物が牙を剥いてくる。なので、甘いホットの缶コーヒーを飲むときは本物の男がそうしているように買って3秒で飲み干すのがいい。とはいえ、やはり甘い缶コーヒーはデザートだ。日常的に(起床直後から就寝直前まで)飲むコーヒーは苦くあるべきだ。

私はコーヒーに苦さのみを求めている。コーヒーは苦ければ苦いほどいい。缶コーヒーにはそれを求めないと言ったが、新商品を見かけたら必ず買うとも言った。そして今年の春先、近所の自販機で見慣れないボトルの新商品を発見した。

 

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WONDA X-BITTER BLACK。一見して、苦さに特化したコーヒーであることがわかる。値段は他の缶コーヒーと変わらず、しかし容量は大きい。即座に購入した。そして家に戻り、飲んでみると…………苦い。めちゃくちゃ苦い。普通のブラック缶コーヒーの2.5倍ぐらい苦い。まるで私のために開発された商品じゃないか————私は狂喜するとともに、この新機軸の缶コーヒーが誰に向けて作られた商品なのかを察した。これは、普段エナジードリンクを飲んでいるようなオタクがターゲットなのだ。ライバルは缶コーヒーではない。レッドブル、そしてモンスターエナジーだ。それはボトルのデザインを見てもわかる。背の高い、245gというサイズ感は明らかにコンビニからエナジードリンクの棚を奪おうとしている。プルタブのメタリックブルーの色合いも、エナジードリンクのそれを意識しているように思える。さすがWONDA。さすがアサヒ飲料。打ち出すコンセプトがひと味違う。

思えば学生時代、やはりWONDAのブランドから発売され、現在に至るまで超ロングセラーとなっているモーニングショットの出現も衝撃的だった。働く人の「朝専用コーヒー」というきわめて新規性のあるコンセプト。味それ自体は何が朝専用なのかまるでわからないが、そもそも缶コーヒーはどれも同じような味なんだから、味なんかどうでもいいのだ。「彼らはラーメンを食っているのではない。情報を食っているのだ」とは誰が言ったか知らないが、その言い分に倣うなら、我々はコーヒーを飲んでいるのではない。コンセプトを飲んでいるのだ。私は飲料に関してはサントリー信者のきらいがあり、応援したい缶コーヒーブランドはいつもBOSSなのだが、新規性があり、且つ「勝てる」コンセプトを出してくるアサヒ飲料の手腕は認めないわけにはいくまい。

そんなわけで、今春から夏場にかけて、私にしてはめずらしく同じ缶コーヒーをリピートすることになった。10月になって急に冷え込み、人権が失われたのでひきこもりにも拍車がかかり、自然と缶コーヒーを買う機会もなくなっていたが、ここ数日は気持のいい秋晴れが続き、今日もそれなりに暖かかったので数日ぶりに外に出て、自販機にまだつめた~いWONDA X-BITTER BLACKが置いてあったので久しぶりに買ってきた。やはり苦い。他のブラックコーヒーにはない、あとを引く苦さだ。何の気なしにボトルを裏返し、初めて原材料の項目を見た。無糖ブラック缶コーヒーの原材料など普通、見ることはない。「コーヒー」とのみ書かれているに決まっているからだ。UCCブラック無糖の「原材料:コーヒー、以上。」という勇ましいCMも記憶に新しい。まあ、デキストリンぐらいは入っているかもしれない。デキストリンって、何なのかよく知らないんですけど。目を凝らしてよく見ると、

 

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香料、ホップ

 

ホップ?????????????????????????????

 

苦味の正体はコーヒーではなくホップでした。あと、サブタイトル(サブタイトルなの?)の「ウマニガで研ぎ澄ませ」の「ウマニガ」って、ずっと豆の種類か南米のコーヒー産地の地名かなんかかと思ってたんですけど、エクアドルあたりにありそうじゃないですか、ウマニガって。軽くググってみても一個も出てこないし、ひょっとして、ひょっとしてだけど、ウマニガって「旨」「苦」ってことなの???????????

 

 

今年も残りあとわずか。研ぎ澄ましていきましょう。

 

 

 

 

*1:一年で気温が20℃を下回っている時間帯全部のこと